油脂の基礎|圧搾・精製・スモークポイントを理解する

油脂の基礎|圧搾・精製・スモークポイントを理解する

食用油の種類の違いは、原料(大豆・菜種・オリーブ・ごま等)と製法(圧搾・溶剤抽出・精製の有無)の組み合わせで決まる。同じオリーブ油でもエキストラバージンと精製品では脂肪酸組成が微妙に異なる[1]。遊離脂肪酸の量にも差があり、IOCの貿易規格ではエキストラバージンが遊離酸度0.8%以下、精製オリーブ油が0.3%以下と定められている[3]。この差が煙点(スモークポイント)や風味の違いを生む。家庭で揚げ物にサラダ油を使い、仕上げにごま油を垂らす習慣は、精製油の高い煙点と未精製油の強い香りを使い分ける合理的な選択と言える。製油の工程、精製の有無による性質の違い、加熱調理の目安になる煙点の公表値と実測値、そして酸化のメカニズムまでを整理する。

この記事の結論
  • 食用油の違いは原料と製法で決まり、精製した油は香りが薄く、未精製の油は原料の香りや微量成分が残る。
  • 遊離脂肪酸という成分が増えると煙が出始める温度は下がり、ある研究の試料ではバージンオリーブ油175℃、エキストラバージン207℃だった。
  • 「エキストラバージン」は国際オリーブ理事会の貿易規格の呼称で、日本のJAS規格には同名の等級がない。
油脂の基礎:製法と発煙温度食用油の搾り方(圧搾法と抽出法)と、未精製と精製の違いを並べた図。並記油脂の基礎:製法と発煙温度搾り方と精製の有無で風味と耐熱性が変わる。用途は「スモークポイント」で選ぶ。搾り方:圧搾法 vs 抽出法・圧搾(コールドプレス):物理的に搾る。風味豊か・収率は低い・抽出:溶剤で効率よく採る→多くは精製へ未精製 vs 精製・未精製:香り・色が残る。発煙温度は低め・精製(脱色・脱臭など):クセなく安定。発煙温度が上がり高温調理に向く酸化の3要因光・熱・空気(酸素)。開封後は冷暗所で立てて保存し、早めに使い切るのが基本。出典: 食用植物油脂のJAS(農林水産省)/IOC オリーブ油貿易規格発煙温度の傾向: ISEO Food Fats and Oils図解:ajimuse.comスモークポイント(発煙温度)の目安代表的な油のスモークポイント(発煙温度)の目安を棒で比べた図。精製すると発煙温度が上がり高温調理に向く。段階スモークポイント(発煙温度)の目安※約・製品で幅ありEXVオリーブ油約210℃精製菜種・米油約230〜240℃大豆油約240℃発煙温度を超えると煙・劣化・不快臭が出る。揚げ物など高温は精製油、風味づけは未精製油が向く。出典: ISEO 発煙点表(菜種・米・大豆)/De Alzaa らの実測・IOC(オリーブ油)図解:ajimuse.com

この記事は「世界の食用油脂図鑑|圧搾・精製・発煙点で油を読む」の各論です。

目次

油脂ができるまで(圧搾法と抽出法)

植物の種子や果実から油を取り出す方法は、大きく分けて物理的な圧搾と化学的な溶剤抽出の二つに分類される。圧搾法は、種子を粉砕して加熱または非加熱のまま油圧プレスにかけ、機械的な力で油を搾り出す。非加熱で行う場合は「コールドプレス」(低温圧搾)と呼ばれ、種子の温度を60℃以下に保つことで熱による酸化や香気成分の揮発を抑える。一方、加熱圧搾では種子を120〜160℃に加熱してから搾油するため収率は高まるが、風味は穏やかになる。

溶剤抽出法は、圧搾後の搾りかす(ミール)にヘキサンなどの有機溶剤を浸透させ、残留する油分を溶かし出す工程である。溶剤は後工程で蒸留除去されるため最終製品には残らないが、この方法は圧搾だけでは回収しきれない油を95%以上の効率で抽出できる。大豆油や菜種油など大量生産される油脂の多くは、圧搾と溶剤抽出を組み合わせた「圧抽法」で製造される。食用植物油脂のJAS規格は、圧搾や抽出といった製法そのものを定義してはいない[2]。またこのJAS規格の表示規定は一部の品目に限られており、一般の食用油のラベル表示はこの規格の対象ではない[2]。

圧搾法の種類と収率

圧搾法にはスクリュープレス(連続式)とバッチプレス(間欠式)がある。スクリュープレスは螺旋状の軸で種子を押し進めながら連続的に搾油し、大規模工場で採用される。バッチプレスは一定量の種子を圧縮室に入れて油圧で押し潰す方式で、小規模な搾油所や特定品種の少量生産に向く。収率は原料の油分含有量と圧力に左右され、例えばごまは約50%の油分を含むため圧搾だけで40〜45%の油が得られるが、大豆は油分18%程度のため圧搾のみでは10〜12%にとどまる。

コールドプレスの定義は国際的に統一されていないが、欧州では種子温度を最高でも40〜50℃に保つことが慣例となっている。低温を維持するため圧力は控えめにせざるを得ず、収率は通常の圧搾より10〜20%低下する。その代償として、ポリフェノールやトコフェロール(ビタミンE)などの微量成分が多く残り、香りと色が濃厚な油が得られる。オリーブ油のエキストラバージンは、低温圧搾(コールドプレス)で造られる代表例である。

溶剤抽出法の工程と安全性

溶剤抽出は、圧搾後のミールを薄片(フレーク)状に加工し、ヘキサンを循環させて油分を溶解する。抽出槽から出た「ミセラ」(油とヘキサンの混合液)は蒸留塔で加熱され、ヘキサンは気化して回収・再利用される。最終的な油中のヘキサン残留量は、日本の食品衛生法では検出限界以下(通常1 ppm未満)まで除去することが求められる。米農務省のデータベース[1]に収録されている市販油脂の成分値は、溶剤抽出を経た精製油を前提としており、微量成分の組成は圧搾油とわずかに異なる。

ヘキサンは揮発性が高く引火点が低いため、抽出工場では防爆設備と厳格な温度管理が必須となる。環境面では、回収率を99%以上に高めることで溶剤の大気放出を最小化している。抽出後の脱脂ミールは家畜飼料や食品素材(大豆ミート等)に利用され、資源の無駄を減らす仕組みが整っている。

精製油と未精製油

圧搾または抽出で得られた油(粗油、クルードオイル)は、遊離脂肪酸・リン脂質・色素・臭気成分を含むため、そのままでは保存性や加熱安定性に劣る。これを精製する工程が「脱ガム」「脱酸」「脱色」「脱臭」の四段階である。脱ガムでは水や酸を加えてリン脂質を凝集させ分離する。脱酸では水酸化ナトリウムなどのアルカリで遊離脂肪酸を中和し、石鹸として除去する。脱色では活性白土や活性炭を混ぜて色素を吸着させ、脱臭では高温(200〜260℃)・高真空下で水蒸気を吹き込み、揮発性の臭気成分を飛ばす。

この精製を経た油は無色透明に近く、香りはほとんどない。日本農林規格[2]では、精製度の指標として酸価(遊離脂肪酸の量)と過酸化物価(酸化の進行度)の上限値を定めている。たとえば食用なたね油は、未精製の「なたね油」が酸価2.0以下、「精製なたね油」が0.20以下、「なたねサラダ油」が0.15以下と等級ごとに定められる。過酸化物価の上限は、現行JAS(食用植物油脂の日本農林規格)では食用パームオレイン(5.0以下)と食用パームステアリン(3.0以下)の2品目にのみあり、なたね油やごま油の品質基準表には過酸化物価の欄はない。一方、未精製油(バージンオイル)は脱臭を省略または軽減し、原料由来の香気成分・色素・微量栄養素を残す。エキストラバージンオリーブ油は、IOC規格で遊離酸度0.8%以下(酸価ではなくオレイン酸換算の重量%)に抑えつつ、果実の香りとポリフェノールを保持する代表例である[3]。

精製が風味と栄養に与える影響

精製の過程で失われる成分には、トコフェロール(ビタミンE)、ステロール、ポリフェノール、カロテノイドなどがある。これらは抗酸化作用を持ち、油の酸化を遅らせるとともに、摂取時の栄養価を高める。例えば未精製のごま油は、セサミンやセサモールといったリグナン類を豊富に含み、精製油より酸化されにくい。米農務省のデータ[1]にも大豆油のトコフェロール(ビタミンE)が収載されており、未精製の油ほど精製で失われる微量成分を多く残す傾向がある。

他方、未精製油は遊離脂肪酸が多いため加熱すると煙が出やすく、長期保存では酸化や沈殿物の発生リスクが高まる。風味も強いため、素材の味を前面に出したい料理には不向きなことがある。精製油はこれらの欠点を取り除く代わりに、原料の個性も薄れる。どちらを選ぶかは、調理法と求める風味のバランス次第である。

日本農林規格における分類

日本農林規格[2]は、食用サフラワー油・食用大豆油・食用なたね油・食用ごま油・食用オリーブ油・食用調合油などの油種ごとに規格を立て、そのなかで精製度に応じた区分と品質基準(酸価・過酸化物価など)を定める構成をとる。「精製油」「バージンオイル」といった横断的な等級区分がまずあるわけではない。ごま油については、焙煎の有無と精製度により「ごま油」(焙煎あり・未精製)、「精製ごま油」(焙煎なし・精製)、「ごまサラダ油」(焙煎なし・高度精製)の三つに分類される。焙煎ごま油は色が濃く香ばしく、精製ごま油は無色透明でくせが少ない。

ここで注意したいのが、オリーブ油の等級を「JASが定めている」という誤解である。食用植物油脂のJASが定める食用オリーブ油の区分は「オリーブ油」(酸価2.0以下)と「精製オリーブ油」(酸価0.60以下)の2つだけで[2]、「エキストラバージン」「バージン」「ピュア」という等級名は規格中に存在しない。店頭で見る等級表示は、国際オリーブ理事会(IOC)の貿易規格に由来する国際的な呼称である[3]。しかも両者は測る指標が違う。JASの酸価は遊離脂肪酸の中和に要する水酸化カリウムのmg数(mg KOH/g)で、IOCの遊離酸度はオレイン酸換算の重量%である。「酸価0.8」と「酸度0.8%」は別物で、単位を読み替えずに並べることはできない。

スモークポイント早見表と加熱調理

スモークポイント(煙点)は、油を加熱したときに煙が立ち始める温度であり、調理法を選ぶ際の目安になる。米国のショートニング・食用油協会(ISEO)は、遊離脂肪酸が約0.05%の一般的な油(ココナッツ油などのラウリン系を除く)の煙点は約420°F(約216℃)であること、使い込んで遊離脂肪酸が増えた油は煙点が下がること、油の不飽和度は煙点にほとんど影響しないこと、ココナッツ油のように分子量の小さい脂肪酸を含む油は煙点が低いことを説明している[7]。市販の油10種を測った研究でも、遊離脂肪酸が1.24%のバージンオリーブ油は175℃、0.17%のエキストラバージンオリーブ油は207℃だった[5]。以下に、公表されている値を出典ごとに示す。

油脂の種類煙点(℃)出典と条件
エキストラバージンオリーブ油207市販品の実測[5]
バージンオリーブ油175市販品の実測[5]
オリーブ油208/約210市販品の実測[5]/IOCの解説[6]
菜種油(キャノーラ油)236ISEOの表[4]
大豆油240ISEOの表[4]
米油229/237ISEOの表[4]/市販品の実測[5]
ひまわり油211(中オレイン)・244(高オレイン)/255ISEOの表[4]/市販品の実測[5]
グレープシードオイル268市販品の実測[5]
ココナッツオイル196ISEOの表[4]
アボカド油197市販品の実測[5]

ISEOの値は脱臭後で遊離脂肪酸0.05%以下の市販品を油種ごとに1回試験した代表値で、加工方法や季節、測定者の判定(試験法はAOCS Cc 9a-48・クリーブランド開放式)によって動くと注記されている[4]。同じ米油でも229℃[4]と237℃[5]のように資料で値が違うのはこのためで、数℃の差で油の向き不向きは決まらない。国際オリーブ理事会(IOC)は、オリーブ油の煙点を約210℃とし、揚げ物に適した約180℃を十分に上回ると説明している[6]。実測の値[5]は平均を整数に丸めて示した。ごま油・バター・ギーは上の資料に値が無いため、表には載せていない。

煙点と調理法の対応

揚げ物では油温が長時間一定に保たれるため、煙点に余裕がある油を使うと煙や焦げ臭の発生を抑えられる。天ぷらは160〜170℃、フライや唐揚げは170〜180℃が標準であり、精製菜種油や米油が広く使われる。米油は煙点が高いだけでなく、植物ステロールやトリテルペンアルコールにフェルラ酸が結合した成分「γ-オリザノール」を含む。抗酸化作用が知られる成分で[8]、揚げ油として優秀とされる。

炒め物では、食材投入時に油温が一時的に下がるため、煙点ギリギリまで加熱することは少ない。中華料理の強火炒めでも鍋底の温度は200℃前後に収まることが多く、精製ごま油や精製菜種油で十分対応できる。仕上げに焙煎ごま油を少量加えると、香りが引き立つ。

低温調理や生食では煙点を気にする必要がないため、風味の豊かな未精製油が好まれる。エキストラバージンオリーブ油をサラダやパスタの仕上げに使う、亜麻仁油やえごま油をドレッシングに加えるといった使い方は、加熱しないことで香気成分と栄養素を最大限に活かす。

バターとギーの特殊性

バターは乳脂肪を主成分とし、水分約16%、乳タンパク質約1%を含む。このタンパク質と糖が加熱で焦げるため、高温調理には向かない。ソテーやムニエルでは焦がしバターの香りを楽しむ。ギーはバターを加熱して水分とタンパク質を除去した澄まし油で、焦げの元になる乳固形分が無いため、インド料理では揚げ物や高温炒めに使われてきた。ISEOの表にバターとギーは収載されておらず[4]、標準の試験法で測った両者の煙点は参考文献に無いため、温度値は挙げない。

酸化のメカニズムと保存の基本

油の酸化メカニズムと保存光・熱・空気・金属が油の酸化を進め、過酸化物やアルデヒドが生じて風味が劣化する流れを示した図。流れ油の酸化メカニズムと保存劣化の正体は酸化。二重結合が多い(不飽和度が高い)油ほど酸化しやすい。01酸化を進める要因光・熱・空気・金属02過酸化物・アルデヒドが生成される03風味が劣化油っぽく・不快臭出典: 食用植物油脂のJASほか、脂肪酸組成に関する知見に基づきAJIMUSE Lab が整理。図解:ajimuse.com酸化しやすさ(不飽和度の高い順)油種ごとの酸化しやすさを高・中・低の3段で示し、保存の基本を添えた図。段階酸化しやすさ(不飽和度の高い順)01高:亜麻仁油・えごま油オメガ3が50%超/冷蔵し数週間で使い切る02中:オリーブ油オレイン酸(一価)主体で多価不飽和より安定03低:ココナッツ・パーム油飽和脂肪酸が多く常温でも酸化しにくい保存の基本遮光・密閉・冷暗所。出典: 食用植物油脂のJASほか、脂肪酸組成に関する知見に基づきAJIMUSE Lab が整理。図解:ajimuse.com

油脂の劣化は主に酸化によって進行する。不飽和脂肪酸は二重結合を持つため、酸素と反応しやすい。酸化は光・熱・金属イオン(鉄・銅)の存在下で加速され、過酸化物やアルデヒド類が生成される。これらは油の風味を損ない、揚げ物が油っぽく感じられる原因となる。酸化の進行度は過酸化物価(POV)で測定される。JAS(食用植物油脂の日本農林規格)は過酸化物価の上限を食用パームオレイン(5.0以下)と食用パームステアリン(3.0以下)の2品目にのみ定めており、なたね油・ごま油・大豆油などの品質は酸価などの指標で規定される[2]。

不飽和脂肪酸の割合が高い油ほど酸化しやすい。例えば亜麻仁油やえごま油は、α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)を50%以上含むため、開封後は冷蔵保存し数週間以内に使い切る必要がある。一方、オリーブ油は一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が主体で、多価不飽和脂肪酸より安定している。ココナッツ油やパーム油は飽和脂肪酸が多く、常温でも酸化しにくい。

保存条件と容器の選択

油脂の保存では、光・空気・熱の三要素を遮断することが基本となる。光は酸化を促進するため、遮光性のある瓶や缶に入れ、暗所に保管する。透明ガラス瓶に入った油は、棚ではなく扉付きの食品庫に置くとよい。空気との接触を減らすには、開封後は容器の口をしっかり閉め、使用量が減ったら小さな容器に移し替えて空気層を減らす方法が有効である。

温度は低いほど酸化速度が遅くなるが、冷蔵すると油が白く固まる場合がある。これは飽和脂肪酸が結晶化する現象で、常温に戻せば透明に戻り品質に問題はない。ただし、頻繁に出し入れすると結露が生じ、水分混入のリスクがあるため、常温保存が推奨される油は室温の涼しい場所に置く。亜麻仁油やえごま油など酸化しやすい油は、冷蔵庫で保管し早めに使い切る。

揚げ油の再利用と劣化の見極め

揚げ油は加熱を繰り返すうちに、加水分解と重合反応が進む。加水分解では食材から出た水分が油を分解し、遊離脂肪酸が増えて煙点が下がる。重合反応では脂肪酸同士が結合して粘度が上がり、泡立ちやすくなる。劣化した油は色が濃くなり、揚げ上がりの衣が油を多く吸って重くなる。

再利用の目安として、揚げカスをこまめに取り除く、揚げ物の種類を分ける(魚→野菜の順)、油の色と臭いを確認する、といった手順が推奨される。一般家庭では3〜4回の使用で交換するのが無難である。業務用では酸価や粘度を測定し、基準値を超えたら廃棄する。使用済み油は自治体の回収制度や拠点回収を利用し、下水に流さない。

結論

食用油の種類は原料と製法の組み合わせで多岐にわたるが、その違いを理解すれば調理の精度と効率が上がる。圧搾と溶剤抽出の違いは収率と風味に現れ、精製の有無は煙点と保存性を左右する。米農務省のデータ[1]や日本農林規格[2]が示すように、同じ原料でも製法によって微量成分の含有量は変わり、遊離脂肪酸の量にも差が生じ、それが加熱安定性や栄養価の差となって表れる。

煙点の早見表は、揚げ物の油温(約180℃)に対してどの油に余裕があるかを確かめる材料になる。酸化のメカニズムを知れば、遮光・密閉・低温保存の意味が明確になり、開封後の管理も合理的に行える。ラベルに記された製法表示や酸価の数値は、単なる規格ではなく実際の調理結果に直結する。油を買うときはボトルの裏面を確認し、自分の調理スタイルに合った製法と精製度のものを選びたい。

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参考文献

  1. USDA FoodData Central「Oil, soybean, salad or cooking」(FDC 171411)
    https://fdc.nal.usda.gov/food-details/171411/nutrients
  2. 食用植物油脂の日本農林規格(農林水産省)(食用オリーブ油の区分は「オリーブ油」「精製オリーブ油」の2つ)
    https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_standard/attach/pdf/index-386.pdf
  3. International Olive Council「Trade Standard Applying to Olive Oils and Olive Pomace Oils」(遊離酸度: EV 0.8%以下・バージン2.0%以下・精製0.3%以下)
    https://www.internationaloliveoil.org/wp-content/uploads/2026/09/TRADE-STANDARD-REV-22_EN.pdf
  4. Institute of Shortening and Edible Oils (ISEO), Typical Smoke, Flash & Fire Points of Commercially Available Edible Fats and Oils
    https://edibleoilproducers.org/wp-content/uploads/2025/03/smoke-fire_chart_0310.pdf
  5. De Alzaa F, Guillaume C, Ravetti L. Evaluation of Chemical and Physical Changes in Different Commercial Oils during Heating. Acta Scientific Nutritional Health 2(6): 02-11 (2018)
    https://actascientific.com/ASNH/pdf/ASNH-02-0083.pdf
  6. International Olive Council「Olive oils」(Frying with olive oil:煙点は約210℃)
    https://www.internationaloliveoil.org/olive-world/olive-oil/
  7. Institute of Shortening and Edible Oils (ISEO), Food Fats and Oils (10th ed., 2016)
    https://edibleoilproducers.org/wp-content/uploads/2025/03/foodfatsoils2016.pdf
  8. Abrante-Pascual, S., Nieva-Echevarría, B., Goicoechea-Oses, E., “Vegetable Oils and Their Use for Frying: A Review of Their Compositional Differences and Degradation”, Foods, 13(24), 4186 (2024)(2.1 節=γ-オリザノール)
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11675685/

この記事を書いた人

AJIMUSE Lab は、世界の調味料メディア AJIMUSE をつくっている編集ラボです。Codex(国際食品規格)、EU の規則と原産地呼称の登録簿、国際オリーブ理事会の規格、日本の JAS 規格と食品成分表、米国農務省やインド香辛料庁の資料、査読論文——本国の規格や公的機関の資料を中心に、一次資料を原典で読むことを出発点にしています。現地の言葉で書かれた規格や資料の読み解きと下書きにはAIを使い、数字や固有名詞は人が出典に当たり直して、裏が取れないものは落としてから公開します。編集方針と記事のつくりかたは運営者情報にまとめています。

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